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根こぶ病の改善に
フルボ酸配合資材

2024年01月16日

蕪の根こぶ病対策

牛尾グリーンファームでは蕪の収穫が続いていますが、先日、作業の合間を縫って研修へ行ってきました。

訪れた先は、フルボ酸関連商品などの販売を行う株式会社クリエイト(佐賀県鳥栖市)さまです。

ちなみにフルボ酸とは、土壌の中などに存在する天然の有機酸で、植物にミネラルを補給する役目を担っている腐食物質です。

クリエイトさまは、このフルボ酸を用いて化粧品やペット用品、農業資材などを製造・販売を行っています。

実は昨年、フルボ酸について興味が湧き、フルボ酸を配合した農業資材を使用したいと考えていました。

その理由としては、牛尾グリーンファームの圃場で根こぶ病の被害が増加しつづけていることにあります。

(根こぶ病はアブラナ科の根に感染する病気で、病気が発症した部分が「こぶ」になります。このこぶが肥大していき、植物の地上部が枯れたりしていきます。こぶが付いた蕪や大根などは規格外品になり、商品にならないため、たいへん困っていました)

今回、フルボ酸を用いることで「少しでも土壌のバランスが整い、根こぶ病が抑制できれば」との期待を持っています。

牛尾グリーンファームのある福岡県西区の金武地区では、蕪の栽培が盛んなのはホームページなどでも繰り返しお伝えしていますが、近年は腕のある先輩農家でさえも、根こぶ病に悩まされて打つ手がなくなってきている現状があります。

このフルボ酸農業資材が根こぶ病改善の突破口になれば、金武地区の皆さまにもフルボ酸を広めたいなと思っています。

「キレート効果」による根系の健全化

今回、株式会社クリエイトの豊増社長、営業の豊増さんのお2人にフルボ酸農業資材のお話をお聞きしましたが、研究開発だけでなく実際に畑をやっていらっしゃるので、とてもお話に説得力がありました!

特に、フルボ酸の特徴としてミネラルが植物に利用しやすい形で吸収される「キレート効果」で根系が健全化し、肥料の吸収効率が高まるとのお話は興味深かったです。

フルボ酸農業資材は連作障害の一つである根こぶ病の改善だけでなく、作物の品質向、収量のアップなども期待できそうなので、早く使用したくなりました。

豊増さんから、フルボ酸農業資材を使用・不使用で育てた枝豆を見比べさせていただきましたが、フルボ酸を使用した方は枝豆の幹が木のように太くなっていて、鞘の大きさや数も多くなっていました。これは、本当に根が元気な証拠だと感じました。

このフルボ酸農業資材を使い続けることで、おそらく作物自体の免疫力も自然と高まっていくはずです。今後、病害虫を防ぐための手間・コスト削減も見込めると思いますので、本当に目からウロコでした。

フルボ酸農業資材は、有機農法も慣行農法でも利用可能ですので、まずは牛尾グリーンファームの園地(蕪やぶどうの圃場)で試し、結果が出次第、近隣の仲間にも進めていきたいと思います。